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書籍紹介

新装版 英和翻訳表現辞典

「辞書にない訳語」を満載の辞書として、翻訳家・英語学習者に大好評の『新編 英和翻訳表現辞典』、新装版として刊行。
著者 中村保男〔著〕
刊行日 2019年6月18日
ISBN 978-4-7674-3010-2
Cコード 3582
NDCコード 837
体裁 四六判 並製 840頁
定価 定価5,940円(本体5,400円+税10%)

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内容紹介
柴田元幸氏 推薦!
 2002年に刊行された、中村保男著『新編 英和翻訳表現辞典』が出たときは本当に驚いた。1984年・94年に刊行された2冊がベースになっているのだから、驚いたのはこっちが不勉強な証拠なのだが、こちらの無知はひとまず措くとして、とにかく全編、翻訳者にとって有益なヒントの連続、山の中でダイヤモンドの原石がごろごろ転がっている場所に行きあたったような快感だった。これまで自分が、「どう訳したものか」と考えあぐねてきた語・句に対して、実に的確な訳語が充てられ、的確な例文がそこに添えてある。“That has been a valuable lesson to me”は「『いい勉強になりました』などと訳すと、日本語の表現らしくなる」といった個所は本当にいい勉強になったし、make a pointに関し「直訳調だと『いい点を突いている』といった表現になる」一方、「砕いて訳すと『言えてる』といったところか」とあるのも本当に言えてると思った。まさに翻訳者必携・必読の辞典だと思った。
柴田元幸(翻訳家、東京大学名誉教授)
 
<著者紹介>
中村保男(なかむら やすお)
翻訳家、評論家。1931年東京生まれ。1955年東京大学英文科卒業、58年同大学院修士課程修了。慶応大学、立教大学、早稲田大学、白鴎大学などで教師を歴任。2008年12月9日逝去。著書に、『新編 英和翻訳表現辞典』『英和翻訳表現辞典[基本表現・文法編]』『創造する翻訳 ことばの限界に挑む』(研究社)、『英和翻訳の原理・技法』(日外アソシエーツ)、『翻訳の秘訣 理論と実践』(新潮選書)、『日英類義表現辞典』(三省堂)ほか。編書(共編)に、『日本への遺言―福田恆存語録』(文春文庫)。訳書に、コリン・ウィルソン『アウトサイダー』(集英社文庫)、『夢見る力』『オカルト』(河出文庫)、『賢者の石』(創元推理文庫)、G・K・チェスタトン『ブラウン神父』シリーズ全5巻、『詩人と狂人たち』(創元推理文庫)、アガサ・クリスティ『漂う提督』(ハヤカワ・ミステリ文庫)、J・G・バラード『結晶世界』『燃える世界』(創元SF文庫)、エリック・クラフト『少年ピーターのささやかな冒険』(新潮・現代世界の文学)など多数。英訳書に、"Fukuda Tsuneari, Words, Novels, and Drama "(福田恆存『批評家の手帖――言葉の機能に関する文学的考察』(私家版)
目次
〈辞典の特色〉
・一般の辞書の定義を「生きた日本語」に表現し直す。
・語義をしっかり把握した上で、「最適の表現」を見つける。
・一対一の形式的対応ではなく、臨機応変な適応力を身に付ける。
・時に和英の視点で考えてみる。
・英語のイメージを生かし、現代生活に使える「精彩ある訳語」を目指す。
・「実質対応」の理論に基づく、「真の伝達」を試みる。

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