シェイクスピアの翻訳
著者渾身のシェイクスピア翻訳論
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著者 |
大場建治〔著〕 |
刊行日 |
2009年7月23日
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ISBN |
978-4-327-48155-1 |
Cコード |
3098 |
NDCコード |
934 |
体裁 |
B6判 上製 256頁
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定価 |
定価3,300円(本体3,000円+税10%)
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- 内容紹介
- 英米人にも困難なシェイクスピアのテキストの確定作業(編纂)に日本人学者として初めて挑んだ著者による、独自のシェイクスピア翻訳論。作者の原稿は一切現存せず、残るは400年前の舞台上演用の脚本。数ある異本の中からテキストを確定したうえで翻訳に向かった著者が何よりも重きを置くのは、シェイクスピアの台詞のリズム、舞台のリズム。翻訳と同様に、変幻自在、奔放にして流麗に、21世紀のシェイクスピア翻訳のあるべき姿を縦横に論じる。
- 目次
- 前書き
I
シェイクスピアの翻訳
一 逍遥と漱石
二 福田恒存と木下順二
三 一九六〇年代か、八〇年代か
シェイクスピアのテキスト
一 二つのリア王
二 一つの画期――一九八〇年代
三 シェイクスピアの四つ折本
四 『ハムレット』の問題
五 第一・二つ折本全集
六 展望――シェイクスピアの翻訳
翻訳雑記
一 When shall we three meet again?(『マクベス』一・一・一)
二 O, vengeance! / For Hecuba!(『ハムレット』二・二・五五二/五二六)
三 For my state / Stands on me to defend, not to debate.(『リア王』五・一・六八−六九)
四 A little more than kin, and less than kind.(『ハムレット』一・二・六五)
五 A piece of him.(『ハムレット』一・一・二三)
編纂雑記
一 一つの語からはじめて
二 点から線へ――間をとらえる
三 ト書きをめぐって
四 行分けの問題
五 すべての編纂は舞台に向かう
‘To be, or not to be, ...’ をどう訳すか
舞台のリズムについて――シェイクスピアのテキストと翻訳
II
この一冊を読み返す――坪内逍遥『シェークスピア研究栞』
シェイクスピア百二十周年
追悼の海――木下さんのシェイクスピア
研究社版のシェイクスピア
「語るな、歌え」――訳者贅言
一声二振三男――わたしの好きな男優
わたしの留学
III
わたしの翻訳