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書籍紹介

抒情するアメリカ ――モダニズム文学の明滅

メルヴィルからビーチ・ボーイズまで
著者 舌津智之〔著〕
刊行日 2009年6月25日
ISBN 978-4-327-48153-7
Cコード 3098
NDCコード 934
体裁 四六判 上製 288頁
定価 定価3,080円(本体2,800円+税10%)

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内容紹介
常に抑圧の宿命を引き受け、まさにそれがゆえに繰り返し回帰してくる「抒情するアメリカ」。その伝統を、メルヴィル、ノリス、キャザー、ハーストン、T・ウィリアムズ、カポーティ、そしてビーチ・ボーイズに読み込み、そのモダニスティックな文学的微光の明滅を跡づける。アメリカ文学界屈指の俊英の初のアメリカ文学論集。
 
<著者紹介>
舌津智之(ぜっつ ともゆき)
1964年、愛知県生まれ。専攻はアメリカ文学、ジェンダー批評。東京大学大学院修士課程修了。テキサス大学オースティン校で博士号取得。現在、立教大学教授。博士論文はテネシー・ウィリアムズだが、該博な知識を生かしてアメリカ文学・文化の広い領域を論じている。共著に『アメリカ――文学史・文化史の展望』(亀井俊介監修・平石貴樹編 松柏社2005)、『ブルースに囚われて――アメリカのルーツ音楽を探る』(飯野友幸編 信山社 2002)、『アメリカ文学ミレニアム[II]』(國重純二編 南雲堂 2001)、『アメリカ小説の変容――多文化時代への序奏』(板橋好枝・高田賢一編著 ミネルヴァ書房 2000)、『ヘミングウェイを横断する――テクストの変貌』(日本ヘミングウェイ協会編 本の友社 1999)、『読み直すアメリカ文学』(渡辺利雄編 研究社 1999)など。単著に『どうにもとまらない歌謡曲――七〇年代のジェンダー』(晶文社 2002)。
目次
序 アメリカ文学と抒情
 
第一部 モダニスト・ロマンティックス
 第一章 センチメンタル・メルヴィル――『白鯨』と異性愛の回帰
 第二章 モダニスト・ノリス――『オクトパス』と詩情の回帰
 第三章 越境する記憶――キャザーにおける南部の抑圧
 
第二部 モダニズムズの振幅
 第四章 回帰するハーレム――ハーストンとミュージカル
 第五章 涙のゆらめき――ウィリアム・サローヤンとモダニズム
 第六章 『夜の森』の獣たち――ジュナ・バーンズとヘミングウェイ
 第七章 青いジャンルの誘惑――『欲望という名の電車』とエドガー・アラン・ポウ
 
第三部 拡大モダニズムの射程
 第八章 侵犯するモダニズム――テネシー・ウィリアムズとT・S・エリオット
 第九章 喪失のパリンプセスト――カポーティと南部抒情文学
 第十章 もう一度/もう二度と――ビーチ・ボーイズの明暗法(キアロスクーロ)
 
あとがき
引用楽曲・引用文献・索引

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