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書籍紹介

シェイクスピアとイギリス民衆演劇の成立

著者 玉泉八州男〔著〕
刊行日 2004年3月23日
ISBN 978-4-327-47205-4
Cコード 3098
NDCコード 934
体裁 A5判 上製 484頁
定価 定価6,270円(本体5,700円+税10%)

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内容紹介
 遅咲きのイギリス・ルネサンスを飾った、シェイクスピアを頂点とする民衆演劇。その誕生をもたらしたものは何だったのか。アマチュアの余興にすぎなかった中世の演劇が、宗教改革の嵐を経て、プロの劇として独り立ちを果たし、やがてシェイクスピアの作品世界に結晶していく。そのさまを、近代初期の「虚」と「実」の鬩ぎ合いの下で、詳細かつ多面的に跡づけた、画期的なイギリス・ルネサンス演劇論集成。
 
<著者紹介>
玉泉八州男(たまいずみ やすお)
 帝京大学教授。著書に『女王陛下の興行師たち』(芸立出版、1984/サントリー学芸賞受賞)、『イギリス・ルネッサンス――詩と演劇(小津二郎教授還暦記念論文集)』(編纂 紀伊國屋書店、1980)、『ベン・ジョンソン』(編著 英宝社、1993)、『エリザベス朝演劇の誕生』(編著 水声社、1997)。訳書に、C.S.ルーイス『愛とアレゴリー』(筑摩書房、1972)、シーザー L.バーバー『シェイクスピアの祝祭喜劇』(白水社、1979)
目次
長き序章、あるいは中世の森から――職業俳優誕生以前
第1章 野蛮の超克――イギリス・ルネサンス誕生
第2章 アルプスと深く荒き海の彼方で――イギリス・ルネサンス精神史断想
第3章 宝の山(リッチモンド←上に付くルビ)の世紀の終りに――民衆演劇成立の措定と反措定
第4章 イギリス民衆演劇の成立過程――テューダー朝演劇管見
第5章 無韻詩の誕生――ナショナリズム詩学の行方
第6章 大学才人登場前後――芸能と芸術の間で
第7章 シェイクスピアの出発――挑戦と資質と
第8章 シェイクスピアと民衆演劇の変質――追いかけるシェイクスピア
短き終章、あるいはシェイクスピアの反劇場主義――イギリス・ルネサンスの終焉
 
<補遺>企業体の宿命――イギリス民衆演劇の変質を促したもの

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