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『絵本翻訳教室へようこそ』

やさしいのに深みのある絵本の言葉の世界へ、ご案内します。

灰島かり

ISBN 978-4-327-45189-9 C1082
定価1,944円(本体1,800円+税)
A5判 並製 172頁
刊行年 2005年5月
NDCコード 934

 絵本の翻訳には一般の文芸翻訳とは別の制約や難しさのあるものの、英文だけでなく同時に絵を読み解きながらすすめるその作業は、とても楽しいものです。受講スタイルですすめていく本書では、1冊の未訳絵本を用いて、そのストーリーを追いながら、訳すうえで重要なポイントのあるページをいくつか抜き出し、翻訳のしかたを学んでいきます。使用絵本は、シャーリー・ヒューズのAlfie Gives a Hand. 幼稚園児の日常に起こる小さな事件をリアルに、そして暖かく描いています。翻訳や絵本にまつわるエピソードのほか、著者が何年か滞在したイギリスの子育て事情についての愉快な話など、楽しいコラムも多数収録しました。

著者紹介/著者による他の著作等
灰島かり(はいじま かり)
 国際基督教大学卒業。英国のローハンプトン大学院で児童文学を学ぶ。子どもと大人のいい関係をつくろうと、教育の現場でも活躍中。著書に『こんにちは』(講談社)、『英米児童文学の宇宙』(共著、ミネルヴァ書房)、『英米児童文学ガイド』(共著、研究社出版)などがある。訳書には、P.ギャリコ『猫語の教科書』(筑摩書房)、R.サトクリフ『ケルトの白馬』(ほるぷ出版)、アン・ファイン『チューリップ・タッチ』(評論社)など。翻訳絵本に、キャスリン・ラクシー『大森林の少年』(あすなろ書房)、アンソニー・ブラウン『ナイトシミー――元気になる魔法』(平凡社)、エロール・ル・カイン『キャベツ姫』『アーサー王の剣』(ほるぷ出版)ほか多数。2005年4月から、朝日カルチャーセンター(横浜)にて「絵本の探検と翻訳」の講座を受けもつ。

はじめに
Chapter1 はやる気持ちを押さえて、まずはウォーミングアップ
絵本翻訳教室へようこそ/まずはウォーミングアップ/絵本は絵を訳す/シャーリー・ヒューズについて
Chapter2 離陸するのは、エネルギーが要ります
まずは絵を見る/漢字はどのくらい使う?/ポイントは招待状/<コラム1>ひらがなと漢字/<コラム2>ハハハ、笑った
Chapter3 この子は、こういう子どもなんです
メリハリをきかせる/古い毛布/<コラム3>タオルっこの絵本、お誕生会の絵本/<コラム4>翻訳で失われるもの
Chapter4 さりげないところって、案外むずかしいもの
要領よく短めに/“廊下”はすっきり訳す/そのセリフだれの?/<コラム5>あなたの問題
Chapter5 おたんじょう日のプレゼント、反応もいろいろ
文章が出てきた由来は?/押してもダメなら、引くこと/心情をくみとって訳す/<コラム6>お誕生会事情
Chapter6 最初のクライマックスはしゃぼんだま
子どもの会話を知る/擬音語と擬態語/<コラム7>オノマトペの楽しさ/<コラム8>妖しい動きと絵本翻訳
Chapter7 おたんじょう会にはバースディケーキがなくちゃね
ブンチッチッチ、ブンチッチ/英文を正しく読む/<コラム9>伝統芸能と絵本翻訳
Chapter8 小さな出来事も、子どもたちには大きなドラマ
つなぎの言葉で、構造を明確に/辞書は両面から引く/和風のものを入れる?/ステレオタイプの方がいいケース/絵の表情をよむ/<コラム10>辞書の使い方
Chapter9 でもいちばんのドラマは、子どもの成長です
七五調の呪縛/かわいい言い方/大きな変化が起こる場所/<コラム11> 言葉遊びをどう訳すか
Chapter10 手をつないだり転がったり、楽しいクライマックス
マザーグース/<コラム12>マザーグース/<コラム13>マザーグースの翻訳
Chapter11 子どもたちを見守るお母さんの気持ち
セリフのかげの心理を把握する/<コラム14> ヘンリー八世はスケバン?
Chapter12 余韻を残して、終わりましょう
一語一語を大切に/終わりをどうする/<コラム15> 名前の翻訳
Chapter13 一冊できあがるって、本当にうれしいこと
題を決めて、できあがり/翻訳を終えて、感想と質問/<コラム16> 翻訳絵本出版への道

重版等で価格が変更になる場合があります。