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書籍紹介

創造する翻訳 ――ことばの限界に挑む

翻訳はいかにあるべきか?理想的な翻訳とは何か?
著者 中村保男〔著〕
刊行日 2001年5月15日
ISBN 978-4-327-45146-2
Cコード 1082
NDCコード 837
体裁 四六判 並製 244頁
定価 定価2,200円(本体2,000円+税10%)

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内容紹介
 意訳と直訳、自由訳と逐語訳、詩的な訳と散文的な訳、慣用句を使った訳と状況説明的な訳…翻訳するにあたっては、こうした対立項のいずれを選べばいいのか?あるいは両者をどのように折り合わせれば、質の高い訳文が出来上がるのか?名翻訳家が、広く日本語と英語を比較しつつ、翻訳全般について考えた、翻訳指南書の決定版!初級者に有益な情報満載!巻末に「演習問題」も収録。
 
<著者紹介>
中村保男(なかむら やすお)
翻訳家、評論家。1931年、東京生まれ。東京大学英文科卒業、同大学院修士過程終了。主な著書に、『英和翻訳表現辞典』『続英和翻訳表現辞典』(研究社出版)、『翻訳の秘訣 理論と実践』(新潮選書)、編書に『日本への遺言―福田恒存語録』(文春文庫)、訳書にコリン・ウィルソン『アウトサイダー』(集英社文庫)、『賢者の石』(創元推理文庫)、G・K・チェスタトン『ブラウン神父』シリーズ全5巻(創元推理文庫)、アガサ・クリスティ『漂う提督』( ハヤカワ・ミステリ文庫)、J・G・バラード『結晶世界』(創元推理文庫)など多数。
目次

第1章 日本語的なもの、英語的なもの
1.日本語と英語――その根本的相違点
2.直訳不能の文化
3.日本語の柔軟性
4.和製英語と真正英語

第2章 翻訳の基本
1.翻訳の手順
2.翻訳の種類
3.誤訳について
4.文法入門

第3章 理想的な翻訳
1.翻訳のあるべき姿
2.翻訳の今昔
3.超訳を反面教師として

第4章 掛詞
1.日英語のずれと一致
2.宗教的罵言と駄洒落
3.比喩
4.替え歌(parody)と逆説(paradox)

第5章 言語イディオム論
1.言語とはイディオムである
2.イディオム式英和翻訳
3.「イディオム訳」の可能性
4.これもイディオムだ――「時」と「時制」

第6章 学校英語と実際英語
1.英文和訳と英和翻訳
2.英語教育への提言
3.玄人と素人の違い
4.英英辞典の効用

附録 演習問題(解答つき)

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