英語教育熱 ――過熱心理を常識で冷ます
英語教育についての議論が、冷静さを欠いたものになりがちなのはなぜか?
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著者 |
金谷 憲〔著〕 |
刊行日 |
2008年11月27日
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ISBN |
978-4-327-41069-8 |
Cコード |
1082 |
NDCコード |
807 |
体裁 |
四六判 並製 184頁
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定価 |
定価1,540円(本体1,400円+税10%)
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- 内容紹介
- 日本人には痛々しいばかりの英語能力願望がある。しかし、その願望のために目が曇ってしまっている。常識で考えれば、直ぐにおかしいと気づくことまでが理解できなくなってしまっている。例えば、「6年も学校で英語を勉強しているのに、ちっとも喋れるようにならない」などというのがこの典型である。本書は、そうした冷静さを欠いた主張がなぜなされるのかを、教育関係者はもとより、英語教育に関心のある一般読者の方々にも、分かりやすく解説する。
<著者紹介>
金谷 憲(かなたに けん)
東京学芸大学教授。『英語授業改善のための処方箋』(大修館書店)、『和訳先渡し授業の試み』(共著、三省堂)、『英語教師の四十八手(全8巻)』(編、研究社)ほか。
- 目次
- パートI 常識が停止するとき
「何年も習って、使えない」
小学校英語をめぐって
英語学習の不思議
英語学習法神話
まか不思議、学習指導要領の世界
入試が諸悪の根源?
大学入試に英語があるわけ
パート II 常識が通じなくなるわけ
常識が通じなくなる状況とは 〜一般的に言えば〜
常識が通じなくなる状況 〜英語教育に即して言えば〜
英語教育特有問題 〜英語教育だけの事情を言うと〜
教育現場にも問題 〜黒い重箱、赤い重箱〜
重箱の隅をつつきたくなるのは?
パートIII 常識を取り戻すために
自覚、整理、覚悟
英語力を付けるために 〜教育政策として〜
苦手イメージを払拭するために
努力は裏切らない 〜あるいは幸せの青い鳥〜