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書籍紹介

英語コロケーション研究入門

「語」から「コロケーション」の研究へのパラダイム・シフト
著者 堀 正広〔著〕
刊行日 2009年7月23日
ISBN 978-4-327-40156-6
Cコード 3082
NDCコード 835
体裁 A5判 並製 258頁
定価 定価3,520円(本体3,200円+税10%)

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内容紹介
 単一の「語」ではなく、コロケーション(=語と語の結びつき)に注目が集まるなか、コロケーション研究の問題意識、方法、研究史、応用の範囲、今後の展望など、英語コロケーション研究の世界を一望する、日本人研究者の書き下ろしによる入門書。コーパス研究者、辞書研究者、英語教育研究者必読。
 
<著者紹介>
堀 正広(ほり まさひろ)
1954年生まれ。熊本学園大学外国語学部英米学科教授。専門は英語学、とくに英語文体論。著書に Investigating Dickens'Style : A Collocational Analysis (2005年度英語コーパス学会学会賞)(2004)、Stylistic Studies of Literature: In Honour of Professor Hiroyuki Ito (編著)(2009)、『ライティングのための英文法ハンドブック』(共著)(2008)などがある。
目次
第1章 序論
 1.1 コロケーションとは何か
 1.2 コロケーションの定義について
 1.3 Michael Hoey のコロケーション理論
 1.4 コロケーションと文化
 1.5 コロケーションと通時的変化
 1.6 コロケーションと関連領域
  1.6.1 コロケーションと英語学習
  1.6.2 コロケーションと辞書
  1.6.3 コロケーションの通時的研究
  1.6.4 コロケーションと文体
 1.7 本書の構成
 
第2章 コロケーションと英語教育
 2.1 コロケーション教育の必要性
 2.2 英語教育の中でのコロケーションの位置づけと定義
 2.3 コロケーション学習の有効性1:類義語学習の場合
 2.4 コロケーション学習の有効性2:多義語学習の場合
 2.5 コロケーション学習の有効性3:-ly 副詞学習の場合
 2.6 節や文を越えたコロケーション学習
 2.7 コロケーションの視点から1:どれを教えるか
 2.8 コロケーションの視点から2:日本人学習者によく見られるコロケーションの間違い
 2.9 コロケーション習得の課題と研究の可能性
 
第3章 コロケーションと英語史
 3.1 英語史に関するこれまでのコロケーション研究
 3.2 英語史としてのコロケーション研究
 3.3 共時的な面からのコロケーション研究
 3.4 通時的な面からのコロケーション研究
 3.5 英語史としてのコロケーション研究の可能性
  3.5.1 Merry Christmas と Happy Christmas
  3.5.2 ジェンダーとコロケーションの歴史的変化
 3.6 英語史におけるこれからのコロケーション研究
 
第4章 コロケーションと文体
 4.1 コロケーションとレジスター
  4.1.1 コロケーションと法律文書の英語
  4.1.2 コロケーションと広告英語
  4.1.3 コロケーションと話し言葉
 4.2 Angus McIntosh のコロケーションの4つの型
  4.2.1 標準的なコロケーションと標準的な文法
  4.2.2 通常でないコロケーションと標準的な文法
  4.2.3 標準的なコロケーションと通常でない文法
  4.2.4 通常でないコロケーションと通常でない文法
 4.3 Dickens の文体とコロケーション:usual / familiar collocation
  4.3.1 使用するコーパス
  4.3.2 Dickens が好むコロケーション
   4.3.2.1 名詞
   4.3.2.2 形容詞
   4.3.2.3 副詞
 4.4 Dickens の文体とコロケーション:unusual / unique collocation
  4.4.1 比喩によるコロケーション
   4.4.1.1 形容詞+名詞
   4.4.1.2 副詞+動詞 / 形容詞
   4.4.1.3 名詞+動詞 / 動詞+名詞
  4.4.2 転移によるコロケーション
   4.4.2.1 形容詞+名詞
   4.4.2.2 副詞+動詞
   4.4.2.3 副詞+形容詞
  4.4.3 矛盾したコロケーション
   4.4.3.1 形容詞+名詞
   4.4.3.2 副詞+形容詞・動詞
  4.4.4 異質要素のコロケーション
  4.4.5 慣用句を修正したコロケーション
 4.5 Semantic prosodies と文体
  4.5.1 Irony と insincerity
  4.5.2 To the Lighthouse における視点と semantic prosodies
  4.5.3 I was so の semantic prosodies
 4.6 機能語のコロケーション
  4.6.1 定冠詞 the のコロケーションと文体
  4.6.2 but のコロケーション
 
第5章 コロケーションと創造性
 5.1 コロケーションと詩
 5.2 コロケーションと俳句
 5.3 コロケーションと演歌・J-POP
 5.4 コロケーションと広告
 5.5 結論
 
第6章 コロケーションとコーパス
 6.1 研究対象とするテクストやコーパス
 6.2 コンコーダンスを読む
  6.2.1 Sinclair の読み方
  6.2.2 赤野の読み方
 6.3 コロケーションと統計
 
第7章 コロケーション研究の歴史
 7.0 はじめに
 7.1 J.R. Firth 以前の研究
 7.2 J.R. Firth のコロケーション研究
 7.3 1960年代のコロケーション研究
 7.4 1970年代のコロケーション研究
 7.5 1980年代のコロケーション研究
 7.6 1990年代のコロケーション研究
 7.7 2000年以降の研究
 7.8 日本におけるコロケーション研究
 7.9 むすび
 
第8章 これからのコロケーション研究
 8.1 コロケーションと理論
 8.2 コロケーションと英語教育
 8.3 コロケーションと英語史
 8.4 コロケーションと文体
 8.5 コロケーションと創造性
 8.6 コロケーションとコーパス
 
参考文献
索引

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