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書籍紹介

英語動詞の統語法 ――日英語比較の新たな試み

既存文法と言語の現実とのギャップを埋める
著者 秦 宏一〔著〕
刊行日 2009年3月26日
ISBN 978-4-327-40153-5
Cコード 3082
NDCコード 835
体裁 A5判 並製 300頁
定価 定価3,850円(本体3,500円+税10%)

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内容紹介
英語の文法は一つではない。英米その他本国人向けの英文法(「彼の地の国文法」)はもとより西洋の学習者向けに書かれた英文法を日本語に焼き直してもものの役に立たないのはなぜか。時制もなければ受動態もない日本語を母国語とする学習者には欧米では思いも寄らない難問が山積している。にもかかわらず我が国の伝統的英語教育はあまりにも楽天的であった。また英語をやさしくとも言われる。むずかしいものでもむずかしい部分を省いてしまえばやさしく見えるのはあたりまえである。こうした教える側の便宜主義の「付け」はすべて学習者に回されてきたのである。本書では現代英語のあるがままの姿を直視した上で徹頭徹尾日本人の観点から英文法を解説する。本書によって英語の真の姿を一瞥していただきたいと願う所以である。
 
<著者紹介>
秦宏一(じん・こういち) 
1941年北海道札幌市に生まれる。東京都立大学(現首都大学東京)名誉教授。博士(文学)。留学先のコペンハーゲン大学で英語学・北欧語学・印欧語比較言語学を学ぶ。主な著書に Aspects of English Syntax and Style (秀文インターナショナル)、「デンマーク語の入門」(白水社)がある。学術論文はほとんどが英語で書かれており、Aspects of English Syntax and Style の海外の専門家の評価は極めて高い。
目次
序論 日英比較文法の可能性を求めて
第一章 英語動詞総論 
第二章 現代英語の動詞 
第三章 動詞の形態
第四章 動名詞
第五章 文その(一)
第六章 英語動詞のカテゴリー
第七章 文その(二)
第八章 文型解説その(一) 序説
第九章 文型解説その(二) 本論
第十章 動詞と目的語
第十一章 現在分詞と過去分詞
第十二章 過去分詞と受動態
第十三章 受動文をめぐる諸問題
第十四章 感覚器官の受動的な機能
第十五章 過去分詞と完了形
第十六章 分割文
第十七章 展開文 
第十八章 名詞節の性格
第十九章 命令文

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