書籍検索

書籍紹介

英語のイントネーション
English Intonation

最新の研究成果を盛り込んだ包括的な入門書
著者 J. C. ウェルズ〔著〕 / 長瀬慶來〔監訳〕
刊行日 2009年4月23日
ISBN 978-4-327-40152-8
Cコード 3082
NDCコード 831
体裁 A5判 並製 CD1枚付 434頁
定価 定価4,950円(本体4,500円+税10%)

ネット書店からのご購入(近刊予約ページにつきましては発売月初旬頃までに表示されます)

*お取り扱いのないネット書店もございます

リアル書店在庫確認

内容紹介
音声学の世界的権威による、最新の研究成果を盛り込んだ英語イントネーションの入門書。英語のイントネーション(声のピッチの上昇と下降)は意味を伝える上で重要な役割を果たしている。本書は英語のイントネーション型やその機能を理論的に解説し、学習者がイントネーション型を聞き分けて自分で再現できるよう言語学と英語教育双方の観点から記述する。各セクションの終わりに豊富な練習問題を備え、実例を収録したCD付き。
 
《音声データ》
・音声の種類:CD1枚
・収録時間:69分
・収録言語:英語
・収録スピード:ふつう〜やや速い
 *[ふつう]のスピードの目安は natural slow です。
・特色:英語の基本的なイントネーション型、使用場面に応じたイントネーションの違いなどをわかりやすく再現。本文中の豊富な実例を抜粋して収録している。
 
<著者紹介>
著者:J.C. ウェルズ(J.C. Wells)
ロンドン大学名誉教授。名実ともに世界一の音声学者。編著書に Longman Pronunciation Dictionary (第3版, Pearson Education, 2008), Accents of English (Cambridge University Press, 1982) など。
 
監訳者:長瀬慶來(ながせよしき)
山梨大学教授。著訳書に『英語音声学の基礎』(研究社)、『英国を知る辞典』(研究社)、『イギリス英語のイントネーション』(南雲堂)、『オーレックス英和辞典』(旺文社)、『音声言語研究のパラダイム』(和泉書院)など。
目次
序文
監訳者はしがき
 
1 序章
 1.1 イントネーションとは何か
 1.2 プロソディーの特徴
 1.3 英語は音調言語か
 1.4 3つのT:英語イントネーション概観
 1.5 イントネーションの諸機能
 1.6 EFL におけるイントネーション:転移と干渉
  
2 トーン:上昇と下降
 下降,上昇,下降上昇
 2.1 下降調と非下降調
 2.2 下降調
 2.3 上昇調
 2.4 下降上昇調
 
 平叙文
 2.5 確定的下降調
 2.6 含意的下降上昇調
 2.7 続・含意的下降上昇調
 2.8 陳述疑問文
 2.9 アップトーク
 2.10 yes と no と省略返答
 2.11 独立上昇調
 
 疑問文
 2.12 wh 疑問文
 2.13 yes-no 疑問文
 2.14 付加疑問文
 2.15 独立省略疑問文
 2.16 確認
 
 他の文タイプ
 2.17 感嘆文
 2.18 命令文
 2.19 間投表現と挨拶表現
 
 トーン連鎖
 2.20 先導トーンと追随トーン
 2.21 話題と評言
 2.22 開いたリストと閉じたリスト
 2.23 副詞相当句
 2.24 下降調+上昇調
 2.25 トーン調和
 
 トーンの意味
 2.26 様々なトーンの一般化された意味
 2.27 トーンの意味のチェックリスト
 註
 
3 トーニシティ(核の配置):核はどこへ行く?
 基本原理
 3.1 強勢音節に
 3.2 最後の語に、あるいはその周辺に
 3.3 内容語と機能語
 3.4 複合語
 3.5 二重強勢複合語
 
 旧と新
 3.6 情報のステータス
 3.7 同義語
 3.8 見込みの「既知」と含意の「既知」
 
 焦点
 3.9 広焦点と狭焦点
 3.10 対比的焦点
 3.11 代名詞と指示詞
 3.12 再帰代名詞,相互代名詞,および不定代名詞
 3.13 対比的焦点が他の要因に優先する場合
 3.14 極性や時制に当てられた対比的焦点
 3.15 動的焦点
 
 機能語に置かれる核
 3.16 狭焦点:yes-no による返答と付加疑問
 3.17 前置詞
 3.18 wh+be 動詞
 3.19 核となる他の機能語
 
 末尾に来るが核にはならない場合
 3.20 虚辞と代用形
 3.21 呼びかけ語
 3.22 伝達節
 3.23 時と場所の副詞
 3.24 他の焦点の当てられない副詞および副詞相当語句
 
 句動詞
 3.25 動詞+副詞的不変化詞
 3.26 動詞+前置詞的不変化詞
 3.27 副詞それとも前置詞
 3.28 分離不変化詞
 
 最後の名詞に置かれる核
 3.29 末尾の動詞と形容詞
 3.30 出来事文
 
 旧情報へのアクセント付与
 3.31 対話者が用いた語の再利用
 3.32 自分自身が用いた語句の再利用
 
 既知とは何か
 3.33 共有知識,共通知識,そして帰属知識
 3.34 トーニシティを決めるのが困難な事例
 註
 
 4 トーナリティー:グループ分け,あるいはIPへの分割
 4.1 構造を合図する
 4.2 グループのサイズの選択
 4.3 グループ分けと文法
 4.4 呼びかけ語と呪いの言葉
 4.5 副詞相当語句
 4.6 重名詞句
 4.7 話題
 4.8 限定用法と非限定用法
 4.9 並列構造
 4.10 付加疑問文
 
5 3つのTを超えて
 前核型
 5.1 イントネーション句(IP)の前核部分の分析
 5.2 単純頭部
 5.3 複合頭部
 5.4 前頭部
 
 トーンの詳細な区別
 5.5 下降調の種類
 5.6 下降上昇調の種類
 5.7 上昇調の種類
 5.8 前核および核のトーンの意味
 
 核以外のアクセント
 5.9 語彙強勢と降格
 5.10 2つ以上の語彙強勢
 5.11 焦点領域
 5.12 主焦点と副焦点
 5.13 冒頭の重要でない語句
 5.14 オンセットが機能語に来る場合
 
 発展的考察
 5.15 様式化
 5.16 キー
 註
 
6 応用編
 6.1 イントネーション型の記述:口頭試問
 6.2 話し言葉の分析
 6.3 分析のための実例
   6.3.1 タオル
   6.3.2 朝食を取る
   6.3.3 本
   6.3.4. コーンウォール
 
附録:表記法
A1 本書で用いられている音調記号
A2 他の表記体系との比較
A3 ToBI システム
 
練習問題の解答
 
J.C.Wells 『英語のイントネーション』とロンドン学派のイントネーション研究
参考文献
索引

▲ページトップに戻る