琉球方言とウチ・ソト意識
方言に映し出された沖縄の心を探求する論集
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著者 |
内間直仁〔著〕 |
刊行日 |
2011年8月22日
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ISBN |
978-4-327-38459-3 |
Cコード |
3081 |
NDCコード |
818 |
体裁 |
A5判 上製 256頁
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定価 |
定価3,850円(本体3,500円+税10%)
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- 内容紹介
- 琉球方言の語彙や表現の分析を通じて、その背景にある人々の意識構造を探求する。助詞・代名詞の用法や挨拶ことばといった基本的な文法事項や表現から、オモロなどの古語にいたるまでを考察し、琉球方言では話し手とそれを取り巻く他者との親疎の関係(ウチ・ソト意識)が特に重要であることを論証する。またその過程で中央の古代語・現代語との比較を行なうことで、ウチナーグチ(沖縄口)とヤマトゥグチ(大和口)の間にある差異や共通性も併せて明らかにする。
<著者紹介>
内間直仁(うちま ちょくじん)
1939年沖縄県本部町生まれ。名桜大学名誉教授・琉球大学名誉教授・千葉大学名誉教授。専門分野は日本語学、琉球方言を主とする方言学。主要著書に『琉球方言文法の研究』(笠間書院)、『沖縄言語と共同体』(社会評論社)、『琉球方言助詞と表現の研究』(武蔵野書院)、『沖縄語辞典――那覇方言を中心に』など。他に論文・共著書多数。
- 目次
- 1 琉球方言を通して見た沖縄文化
2 代名詞とウチ・ソト意識
3 助詞ガ、ヌとウチ・ソト意識
4 沖縄の挨拶ことば
5 ことばの故郷を歩く
6 可能表現
7 『おもろさうし』のことばに見る――「しなう」心
8 『おもろさうし』のことばに見る――「声をやり交わす・目を見交わす」意味
9 沖縄古語に見る――太陽信仰
10 助詞「の」の表現