人を惹きつける「ことば戦略」 ――ことばのスイッチを切り替えろ!
人の心をとらえる魅力あることばの使い方の秘密に迫る
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著者 |
東 照二〔著〕 |
刊行日 |
2009年1月22日
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ISBN |
978-4-327-37725-0 |
Cコード |
1080 |
NDCコード |
809 |
体裁 |
四六判 並製 236頁
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定価 |
定価1,650円(本体1,500円+税10%)
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- 内容紹介
- なぜ、小泉やオバマの演説は人を惹きつけ、安倍や福田はそうではないのか。なぜ、みのもんたや島田紳助の話は面白いのか。テレビ番組の司会者や政治家のことば、小説、手紙、広告などを例に、人の心を惹きつけ、共感を呼びおこすことばの使い方とはどういうものかを、コード・スイッチングという新しい視点から考える。
●本書で取り上げた人物、番組、作品など
『鶴瓶の家族に乾杯』/『日曜討論』/『ニュースウオッチ9』/『プロフェッショナル 仕事の流儀』
田原総一朗/古舘伊知郎/みのもんた
黒柳徹子/明石家さんま/細木数子/島田紳助
キンチョールのCM/JR東海の広告「そうだ京都、行こう」
小泉純一郎/福田康夫/小沢一郎/田中真紀子/橋下 徹/バラック・オバマ
携帯メールの絵文字/知覧からの手紙
小津安二郎『東京物語』/林芙美子「風琴と魚の町」/川端康成『山の音』/夏目漱石『夢十夜』
ほか
<著者紹介>
東 照二(あずま しょうじ)
早稲田大学第一文学部卒業。テキサス大学オースチン校で言語学博士号を取得。現在、ユタ大学言語文学部教授、立命館大学教授(兼任)。専門は社会言語学。『歴代首相の言語力を診断する』(研究社)、『言語学者が政治家を丸裸にする』(文藝春秋)の出版以降、テレビや新聞・雑誌等で、政治家のことばに関してコメントを求められる機会が多い。著書は他に『社会言語学入門』(研究社)、『バイリンガリズム』(講談社現代新書)など。
- 目次
- 第一章 情と理
漱石も悩んだ
情報と情緒
先生も方言にスイッチする
コード・スイッチングとは?
ソトからウチへ−−『鶴瓶の家族に乾杯』
第二章 テレビの中のスイッチ
テレビ番組とフレーム
田原総一朗と『サンデープロジェクト』−−情緒への大転換
『日曜討論』−−情報はあるが、面白くない
テレビ界の寵児−−みのもんた
『報道ステーション』と古舘伊知郎
NHKらしくない?−−『ニュースウオッチ9』
聞き手と話し手のスイッチ−−『徹子の部屋』
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
話し上手は聞き上手−−『踊る!さんま御殿』
細木数子の『ズバリ言うわよ!』−−恫喝と敬語
島田紳助−−非常識へのコード・スイッチング
テレビ・コマーシャルの中のスイッチ
第三章 人を惹きつける政治家、惹きつけない政治家
能弁の人を軽蔑する風
木村拓哉(キムタク)と福田康夫
小泉のスイッチ
小林秀雄と菊池寛
小沢の単調うずまきスタイル
田中真紀子の引き込み
押しはあるが、引きがない−−テレビから出てきた政治家たち
イチローと政治家
国会代表質問なのに俳句?
楽観主義へのスイッチ
人を惹きつける政治家−−バラック・オバマ新大統領
第四章 書きことばの中のスイッチ
文字のスイッチ−−携帯メールの絵文字
単語のスイッチ
文学の中のスイッチ
映画台本の中のスイッチ−−小津安二郎『東京物語』
日常から非日常へのスイッチ−−「そうだ京都、行こう」
栗林中将の「敢闘の誓」−−「我等は〜せん」
知覧からの手紙
文法の中のスイッチ