日英語比較選書8〈全10巻〉
語形成と概念構造
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著者 |
影山太郎、由本陽子〔共著〕 / 中右 実〔編〕 |
刊行日 |
1997年9月30日
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ISBN |
978-4-327-26008-8 |
Cコード |
3380 |
NDCコード |
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体裁 |
A5判 並製 218頁
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定価 |
定価2,640円(本体2,400円+税10%)
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- 内容紹介
- 語形成は接辞付加、品詞転換、複合といった形態操作だけの問題ではなく、統語構造や意味構造の組み替えが伴い、その根底には新しい概念を作り出す意味合成のメカニズムが働いている。本巻は語形成における日英語の類似点と相違点を体系的な枠組みのなかで統一的に説明する道を切り開く試みである。(「はしがき」より)
第1章: 名詞から動詞を作る/第2章: 動詞から動詞を作る/第3章: 単語を超えた語形成 概念構造の基本的な雛形(スキーマ)が転換(conxersion) や接辞化 (affixation)といった語形成操作でどのように組み替えられていくのかを明らかにし、そこから英語と日本語の類似と相違を突きつめていく。
- 目次
- 序章
日英語の動詞表現法
語彙概念構造の基礎
第1章 名詞から動詞を作る
英語の名詞転換動詞
名詞転換動詞の多様性
道具動詞と動作主動詞
位置動詞
物材動詞
複雑意味述語の形成
内項 に基づく転換動詞
概念構造における際立ち
日本語複合語との比較
統語的複合と語彙的複合
複雑述語形成の本質
第2章 動詞から動詞を作る
英語の動詞接頭辞
接頭辞の機能
接頭辞の意味作用と派生語の下位範疇化素性
日本語の動詞+動詞型複合語
語彙的複合語と統語的複合語
語彙的複合語の概念構造
統語的複合語の統語構造と概念構造
「過剰」の意味を加える語形成
はじめに
over-V の意味構造
「V- 過ぎる」の統語的性質
「過ぎる」の作用域
over-V と「V-過ぎる」の相違点
第3章 単語を超えた語形成
移動動詞と着点
Talmy による移動動詞のタイポロジー
起点/着点指向と経路指向
「歩く」とwalk
run to the station の二面性
概念構造の合成
移動様態と移動推進動作
働きかけと位置・状態変化
one's way 構文
one's way 構文の多様性
inch one's way : 移動の様態
push one's way : 通路の作成
beg one's way : 移動の随伴動作
意味の合成と形態の合成
参考文献
索引