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書籍紹介

英語学モノグラフシリーズ16〈全21巻〉
語の仕組みと語形成

著者 伊藤たかね、杉岡洋子〔著〕
刊行日 2002年9月24日
ISBN 978-4-327-25716-3
Cコード 3380
NDCコード 801
体裁 A5判 並製 222頁
定価 定価3,080円(本体2,800円+税10%)

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内容紹介
 統語との共通点(規則性)と相違点(語彙性)という語形成の持つ二面性を軸に、英語と日本語の言語事実を対象として、異なるレベルで扱うべき問題、質的相違が関連する問題など、多様な語形成プロセスを考察する。
目次
はじめに
 
第1章 語形成とレキシコン
 1.1 はじめに
 1.2 語の構造と語形成
 1.3 語という単位
 1.4 メンタルレキシコン
 1.5 語の生産性と規則性
 1.6 文法における語形成の位置づけ
 
第2章 語彙表示レベルと語形成
 2.1 語彙的統語表示と語彙的意味表示
 2.2 項構造と語形成
  2.2.1 項構造と接辞付加
  2.2.2 項構造と複合語の形成
 2.3 意味的語彙表示レベルと語形成
  2.3.1 語彙概念構造に基づく派生動詞の形成
  2.3.2 語彙概念構造と接頭辞付加
 2.4 まとめ
 
第3章 複数のレベルにまたがる語形成
 3.1 英語の名詞化
  3.1.1 さまざまな名詞化
  3.1.2 複雑事象名詞と項構造
  3.1.3 -ingによる名詞化:規則による複雑事象名詞
  3.1.4 LCSと結果名詞
  3.1.5 単純事象名詞とLCS
 3.2日本語の動詞の名詞化
  3.2.1 動詞連用形の名詞用法
  3.2.2 動詞連用形からの転換名詞と項構造
  3.2.3 接辞付加による名詞化
 3.3 日本語の動詞由来複合語の形成
  3.3.1 内項を含む動詞由来複合語
  3.3.2 付加詞を含む動詞由来複合語
  3.3.3 付加詞+動詞の複合とLCS
  3.3.4 付加詞の複合と複雑述語形成
  3.3.5 2種類の動詞由来複合語の音韻的な違い
  3.3.6 結果産物をあらわす動詞由来複合語
  3.3.7 2つのレベルでの複合語形成
 3.4 日本語の複合動詞
  3.4.1 語彙的複合動詞と統語的複合動詞
  3.4.2 統語的複合動詞の特徴
  3.4.3 語彙的複合動詞の特徴
  3.4.4 語彙的複合語の項構造による制約
 3.5 まとめ
 
第4章 語形成の心的メカニズム
 4.1 屈折接辞の生産性:規則と類推
  4.1.1 二重メカニズム仮説
  4.1.2 頻度への依存
  4.1.3 類似性への依存
  4.1.4 デフォルトとしての適用
  4.1.5 リスト
  4.1.6 DM仮説と脳内メカニズム
 4.2 名詞化とDM仮説
  4.2.1 派生形態論における生産性
  4.2.2 日本語の名詞化接辞の生産性
  4.2.3 名詞化接辞付加の心的メカニズム:健常者による容認度判定実験
 4.3 日本語の使役接辞とDM仮説
  4.3.1 接辞付加と項構造の変化
  4.3.2 「−させ」使役と語彙的使役
  4.3.3 使役化接辞の脳内メカニズム
 4.4 まとめ
 
第5章 まとめ
 
参考文献
索引

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