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書籍紹介

英語学モノグラフシリーズ14〈全21巻〉
アクセントとリズム

著者 田中伸一〔著〕
刊行日 2005年5月20日
ISBN 978-4-327-25714-9
Cコード 3380
NDCコード 801
体裁 A5判 並製 232頁
定価 定価3,080円(本体2,800円+税10%)

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内容紹介
 アクセントやリズムをめぐって、音韻論の基本的な考え方をわかりやすく解説するとともに、90年代以来急激に発展した「最適性理論」に基づいて、英語や日本語のアクセント体系の研究を具体的に紹介する。
目次
第1章 アクセント・リズムの仕組みと音韻論
1.1. ハートとハートビート
1.2. アクセントとリズムの生理・物理・心理
 1.2.1. アクセントとリズムの生理・物理
 1.2.2. 言語現象における生理的・物理的制約
 1.2.3. アクセントとリズムの心理:生理・物理からの自由
1.3. アクセントとリズムの抽象性・記号性:「理想的」な心理
 1.3.1. 韻律構造と音調メロディ:韻律の類型論
 1.3.2. アクセントの構造と機能
1.4. アクセントとリズムの関係
1.5. アクセントと音調の関係
1.6. 声の大きさ・高さ・長さの連動性:統合原理としての韻律構造
 1.6.1. 声の大きさと高さの連動
 1.6.2. 声の大きさと長さの連動
 1.6.3. 声の大きさと音質の連動
 1.6.4. 声の大きさとリズムの連動
 
第2章 派生理論の歴史と限界
2.1. 記号と表示:内部構造と変化の表現
2.2. 表示開発の歴史
2.3. 弁別素性から韻律階層へ
 2.3.1. 韻律特徴の自律性(1970年代)
 2.3.2. 韻律構造の表示論争(1980年代))
2.4. 最盛期の派生理論とその基本精神
 2.4.1. Halle & Vergnaud (1987) と Haraguchi (1991)
 2.4.2. Hayes (1995)
2.5. 派生理論が残した諸問題
2.6 まとめ:アクセント・リズムの理論が目指すもの
 
第3章 最適性理論の展開
3.1. 段階の廃止と自由化と評価
3.2. 構造論から関係論へ:制約に基づいたモデル
 3.2.1. 基本的枠組み
 3.2.2 制約の再序列化:類型と変化と獲得
 3.2.3. 派生理論を越えた3つの特徴)
3.3. 2つのタイプの制約
 3.3.1. 忠実性制約の働き:対応関係と文法の諸相
 3.3.2. 有標性制約の働き:有標性と普遍性との関係
 3.3.3. 2項リズムの類型とランキング・スキーマ
3.4. 重要な仮説
 3.4.1. なぜ最適性理論は科学たりうるのか:演繹と帰納
 3.4.2. なぜ派生がないと言えるのか:Genの包括性
 3.4.3. パラメータ値とランキングはどこが違うのか
 3.4.4. 無限の候補を有限時間で評価できるのか
 3.4.5. コネクショニズムとの違いは何か
 3.4.6. 無数のランキングは恣意的なのか
 3.4.7. 入力形は恣意的なのか
3.5. アクセント・リズムに関する制約群とその相互作用
 3.5.1. 過剰な力と曖昧な分析の排除
 3.5.2. 不完全フットと韻律外性をめぐる問題
 3.5.3. 3項フットの解体
 3.5.4. 両方向システムの一元性
 3.5.5. 非制限フットシステムの類型論
3.6. 英語のアクセントとリズム
3.7 日本語のアクセント体系
 3.7.1 日本語アクセントから見た派生理論の限界
 3.7.2 日本語の下位文法とゆれ
3.8. 最適性理論の課題と論争

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