英語学モノグラフシリーズ1〈全21巻〉
ことばの仕組みを探る ――生成文法と認知文法
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著者 |
原口庄輔、中島平三、中村 捷、河上誓作〔著〕 |
刊行日 |
2000年11月30日
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ISBN |
978-4-327-25701-9 |
Cコード |
3380 |
NDCコード |
801 |
体裁 |
A5判 並製 242頁
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定価 |
定価2,750円(本体2,500円+税10%)
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- 内容紹介
- 生成文法理論の誕生から半世紀近い今、その理論的発展の頂上に達したかの感のある一方、認知言語学を始めとする他の言語理論への関心もますます強まっている。21世紀を迎えるにあたっての日本の英語学・言語学研究の集大成であるとともに、今後進むべき理論研究の基盤を目指す英語学シリーズの第一弾の本書は、いずれの分野であれ、これから英語学・言語学研究へ進む人への「ことばの国」への道案内である。
- 目次
- 序章
ことばの偉大さ
ことばの仕組み
ことばの獲得
言語使用の創造的側面
本書の構成
第1部 音声と語の仕組み
はじめに
英語の音声体系と音韻体系
英語の音節構造
1 英語らしさの仕組み
英語らしさと分節音 [ŋ]
英語らしさと分節音 [h]
英語らしさとあいまい母音 [ə]
英語らしさと子音結合
英語らしさと音節構造
英語が日本人に難しいのは
最小対立
2 アクセントとリズムの仕組み
アクセントの類型論
英語の強勢
英語の強勢と日本語のアクセント
複合語の強勢
英語のリズムの仕組み
3 音調とイントネーション
英語のイントネーション
イントネーションと意味
声調と高低アクセント
意味と関わらないイントネーション
4 語形成の仕組み
レキシコンの情報
語形成のシステム/複合語のシステム
動詞由来の複合語
複合語の語順を決定する原理
5 音声と語のインターフェイスの仕組み
音声象徴
文法の仕組みとインターフェイス
音声と意味のインターフェイス
6 おわりに
第2部 文の仕組み
1 ことばの特徴
2 句の構造
動詞句
形容詞句、名詞句、前置詞句
Xによる一般化
項構造
3 文の構造
述部の構造
補文
4 主語と目的語
主語の源
VP重囲
主語の繰り上げ
目的語の繰り上げ
5 顕在的な主語の移動
主語への繰り上げ構文
目的語への繰り上げ構文
受動文
存在文
6 助動詞の倒置
7 WH移動
8 右方移動
9 今後の方向
分析の「視座」/仕組みと機能
第3部 意味の仕組み
0 はじめに
1 意味論の始まり
Gruber の意味論
意味の姿(語彙分解
生成意味論
almost, again の修飾関係
時間・場所の副詞の修飾関係)
生成意味論の現代的意味
2 意味の基本構造
アスペクトによる動詞の分類
完了性
語彙意味構造の基本形
非対格動詞
3 動的意味論
意味合成
A car screamed to stop at the kerb.
John shouldered his way through the crowd.
John jumped to his feet.
結果構文
意味の余剰規則
4 論理形式
論理形式とは何か
数量詞の作用域
WH疑問文の解釈
束縛代名詞
先行詞を含む削除
5 論理形式と意味のインターフェイス
定名詞句と不定名詞句
不定名詞句と特定性
裸複数名詞句と写像仮説
VP内主語仮説と写像仮説
主語の複数名詞句の解釈
特定性と述語の性質
6 おわりに