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シリーズ 英文法を解き明かす3〈全10巻〉
『談話のことば1 文をつなぐ』

「文をつなぐ」接続現象の多様で豊穣な世界

内田聖二八木克正安井 泉 編 / 大竹芳夫

ISBN 978-4-327-23803-2 C3382
定価2,484円(本体2,300円+税)
A5判 並製 242頁
刊行年 2016年7月
NDCコード 835

 「文をつなぐ」接続表現と構文の特性を、小説、新聞、映画の台詞等の生きたデータの丹念な観察と実証的な分析を通して明らかにする。話し手の心を映し出す接続表現や、情報の関連づけや橋渡しをする接続表現、聞き手の理解に負担をかけないための接続表現はもちろんのこと、「文をつながない」、すなわち発話を終結する表現をも取り上げた。英語話者の発想とものの捉え方を接続現象から解き明かす!

〈著者紹介〉
大竹芳夫 (おおたけ よしお) 1965年新潟市生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院教育研究科教科教育専攻英語教育コース修了。教育学修士。博士(応用言語学)。文部科学省在外研究員(米国ハーバード大学言語学科客員研究員)等を経て、現在、新潟大学教授(教育研究院人文社会・教育科学系)。"Semantics and Functions of the It is that-Construction and the Japanese No da-Construction." (MIT Working Papers in Linguistics. 43. 米国マサチューセッツ工科大学, 2002), 『「の(だ)」に対応する英語の構文』(くろしお出版, 2009)など論著多数。

第1章 文をつなぐ 
 1.1 文脈に解き放してつなぐ 
 1.2 さまざまな形式でつなぐ:並置、等位接続、従属接続 
 1.3 指示表現を選んでつなぐ:itとthatの選択 
 1.4 共通要素をくくり出してつなぐ:“She bought X, Y, and Z.”と“She bought X, she bought Y, and she bought Z.”
 1.5 基本的な単語を組み合わせた表現でつなぐ:but then 
 1.6 名詞句でつなぐ:There wasn’t a sound, a fact which …
 1.7 コンマだけでつなぐ:You want to see him, you go. 
 1.8 異なる形式で共通要素につなぐ:関係節と前置詞句の等位接続 
 1.9 伝達部を引用の途中でつなぐ: “Dr Cooper,” the President began, “do sit down.”
 1.10 天候・明暗・時間などを表す文と形式主語構文を1つの主語itでつなぐ:It was drizzling rain and foggy and impossible to see very far.


第2章 文をつながない
 2.1 未完結のまま発話を終結する
 2.2 積極的に発話を終結する(1):That's that.とThat's it.
 2.3 積極的に発話を終結する(2):“Period. Full stop. End of story.”
 2.4 文をつなぐことを拒否する(1):名詞化される接続表現no ifs, ands or buts
 2.5 文をつなぐことを拒否する(2):相手を苛立たせる表現whatever

第3章 話し手の心を映し出して文をつなぐ
 3.1 確信の揺れを表現してつなぐ:{perhaps / maybe} not
 3.2 抵抗感を表現してつなぐ:I hate to say {it / this}, but ...
 3.3 へりくだった気持ちを表現してつなぐ(1):if I can put my two {cents / pennies} in
 3.4 へりくだった気持ちを表現してつなぐ(2):in my humble opinion
 3.5 相手の依頼や確認にひと呼吸おいてから承諾・承認表現につなぐ:why, {yes / sure}
 3.6 相手に許可を求めて補足的情報をつなぐ:let me add ...
 3.7 価値意識を反映してつなぐ:but
 3.8 前の事実から期待される結果に反する事実をつなぐ:and
 3.9 釈明をつなぐ:It is just (that)...
 3.10 情報価値のある内容を婉曲に伝えてつなぐ:for {what / whatever} it's worth
 3.11 真偽のほどは保証しないで伝聞情報をつなぐ:文修飾副詞allegedly
 3.12 論証可能な情報であることを認定してつなぐ:文修飾副詞arguably
 3.13 冷静かつ論理的に文をつなぐ:アメリカの宇宙ドラマ『スタートレック』のミスター・スポックの台詞に学ぶ


第4章 聞き手の理解に負担をかけずに文をつなぐ
 4.1 結束性と首尾一貫性を保ってなめらかにつなぐ
 4.2 相手の記憶に残したい情報を文末に置いてつなぐ:動詞(句)前置I have
determined to go, and go I shall.
 4.3 情報を訂正してつなぐ:(or, ) rather
 4.4 適切な情報に切り替えてつなぐ:(or,) better
 4.5 話の方向を本題から突然そらしてつなぐ:by the way
 4.6 話の方向を本題からそらさないことを装ってつなぐ:{I don't mean to / not to} change the subject
 4.7 他の理屈や事実に理解を示しつつ反論につなぐ:It is true (that) α but β
 4.8 付言をつなぐ:for that matter
 4.9 常識や予想を打ち消してつなぐ:on the contrary
 4.10 相手の発話を補完してつなぐ
 4.11 命令文を連続してつなぐ:Run, Forrest! Run!

第5章 場面や文脈情報と関連づけて文をつなぐ
 5.1 場面や文脈情報と結びつけてつなぐ:I'm fine.
 5.2 静寂の「間(ま)」をことばにしてつなぐ:“A silence. ... Another silence.”
 5.3 突発的に知覚した状況を継起関係に基づいてつなぐ : “(the) next thing(, )”, “(the) next thing S + V(, )”
 5.4 話題を提示してつなぐ:as for
 5.5 主文が表す事態にそれが至り及ぶ状況をつなぐ:{till / until}節
 5.6 ステップの完了と開始をつなぐ:once節
 5.7 重要な情報の伝達を告げてつなぐ:文修飾副詞importantly
 5.8 文頭に独立する名詞句を伴う文をつなぐ:An avid reader, Hancox was largely self-educated.
 5.9 直前の発話内容を理由としてつなぐ:just because節
 5.10 内実や例外を追述してバランスよくつなぐ:{having said that / that said}

第6章 情報の橋渡しをして文をつなぐ
 6.1 過去と対比して現在の状況をつなぐ:once upon a time
 6.2 過去の場面設定から具体的叙述へとつなぐ:used toからwouldへ
 6.3 先行情報と比較しながら新情報をつなぐ:比較を表す形容詞句を文頭に立てる倒置構文
 6.4 比例関係をつなぐ:2つの比例構文
 6.5 同一内容の反復を避けてつなぐ:so+{助動詞 / be動詞}+主語構文と“Ditto.”
 6.6 情報を事実認定してつなぐ:as a matter of fact
 6.7 倒置してつなぐ:as+{助動詞 / be動詞}+主語構文
 6.8 条件と結果を直截的につなぐ:名詞句+{and / or}+文
 6.9 条件や制限を補足してつなぐ:if節、unless節、when節と共起する{that is / that is to say}
 6.10 同時や直前に発生することがらをつなぐ:just whenとjust before
 6.11 従属節を独立させてつなぐ:because節
 6.12 分詞構文でつなぐ

第7章 結語 ― 英語ということばをあらためて見つめ直す ―

参考文献
索引

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